15年勉強した弁護士1年半ほどの振り返っての司法試験。の巻
にーやんです。
1人弁護士が抜けるとやっぱり忙しい。
というか、やっかいな事件が多いからかな?
今日は、実務家として弁護士になって1年半過ぎた今、司法試験対策をどうすべきだったかという反省をしようと思う。
今さらかよ!!!!
と、思うことも多いけれど、むしろ今だからこうしておけば十分だったなということがたくさんあると思ったので。
今、思うことは、時間の使い方。
今事件は60~70くらいあって、まぁ忙しいのはそのうち半分か3分の1くらい。
残りは時間をうまくつかってまわせそう。
ただ、30件くらい事件があってそのうち裁判員裁判とか、ソフトウェア開発訴訟とかの専門訴訟とかもあって
あと後遺障害の重いやつ。
本人確認の犯収法は明日までやらないと!
結構大変。
で、司法試験に戻ると、司法試験は対策科目多いけれど、今やってることより全然少ない。
そこで、一番言いたかったことというのは、
やり過ぎに注意!!!!!!!
何をやり過ぎに注意かというと、難問にのめり込まないという注意。
例えば、憲法の論文とか。
あんなもん100年やったからって1位にはならないから。
というのも、出題者も考査委員も、憲法の正解について共通認識ができてないから。
だから、青○とかいう黒歴史がある。
学者一人に頼りすぎの弊害が憲法。
逆に、刑訴とか刑法とか、刑事系は安定している。難しいけれど、一応の答え、つまり正解とされるものの共通認識はできている。
だから、刑事系は対策しやすい。
ここで見えてくることは、対策しにくいものに時間をかけすぎるなということ。
費用対効果
仕事も一緒
お金にならないことも弁護士になったら頑張らないとダメだから違う部分もあるけれども。
司法試験に関して言えば、
① 点数取りやすいものに力を入れる
② 点数取りにくいもには守り抜くだけ必要最小限の努力にとどめる。ただし、合格点は確保する
という2点を徹底してやる。
例えば、択一。
択一はやればやるほど点数は伸びる。
ただ、ある程度やればそれ以上伸びない。
それが択一。
今年は結構難しかったものもあったと思うけれど、それでもある程度やってたら、相対的に上位になる。
そう。相対的に上位になる、ってのが大事。
相対的に上位になるというのは、敵を知り、対策を頑張って講じれば必ずなれる。
その科目をそろえるということ。
これで合格間違いなし。
失敗している受験生を知るというのは、この逆のことやってるから。
勉強にはまってしまうのも一例。
難問について調べまくって、学者以上に論文とか基本書を読みあさる。
そんな時間あるなら、他の科目に時間つかって50点上げろ。
そういうツッコミをされる人は、要注意。
そんなマニアは試験に10年経っても合格できません。
断言できます。
なぜなら、私がそうだったから。
そんな無駄な努力を考えると、今のほうが楽なこともある。
修士論文よりも楽。大判は調べることはしれてるから。
司法試験に至っては、もっと楽。
なぜなら、知識は通説・判例だけでいいから。
論点について通説・判例をまんべんなく網羅しておけば、それだけで合格できます。
論文では、その通説・判例をいかに知ってますアピールして、事実を読み解いて、うまく判例・通説にのっかって作成してまるアピールができれば上位答案になる。
最上位答案は難しいが、上位答案はそんな当たり前のことを当たり前にできるようにアピールできればいい。
だから、簡単ではないけれど、難しいわけではない。
むしろ、あとは努力。
例えば、判例の事実を把握して、論点を把握して、その解決方法として、法令をどう解釈して適用しているのかという知識があれば、それを前提に問題を解いていけばいいのだから。
そして、そういうことをやらせようという論点や主要判例は限られる。
過去問をみてそこを知れば、あとは対策すればいい。事実、論点、解釈適用
こういう視点から、大枠としてきちんと勉強する。
木を見て森を見ず
と言う言葉は司法試験業界でも昔から言われている。それがこういう意味だ。
結論
難問に執着して、簡単な問題の知識を見逃すな
頑張ってね!