にーやんのブログ

三振したにーやんが再ローを経て司法試験に合格した弁護士の物語である

三振して合計5回目の司法試験に合格できたにーやんからのメッセージ

はいはいはい
超お久しぶりです。

弁護士のにーやんです。

弁護士になって1年半が過ぎ、色々ありました。
一発目の国選が否認事件で、しかも1年弱も続いたり
研修できないまま裁判員裁判をやらざるを得ないことになったり
普通に民事事件もたくさんやってます。
親権変更とか養子縁組とか、うちの事務所としてはレアなのもやったり、色々経験させて頂いてます。
まぁ色々やってます。
そんなどうでもいいにーやんの近況は置いておいて、今回、声を大にして叫びたいこと。
それは、

コロナ渦での司法試験について!

今年は、コロナという超イレギュラーな事態で、司法試験もその対応に追われているとのこと。
今年5回目受験の友人の情報によると、試験会場で体温チェックして、熱があると受験できないとか。
問題は、体温チェックでひっかかって受験できなくなると、今年の受験はもうできないだけでなく、1回分の試験チャンスを失うという。


まじかー!!!!!

bengo4.com


どうやら本当みたいだ。
でも、こんな酷い話はない。

5回目の受験生は体温チェックにひっかかると受験すらさせてもらえないまま失権してしまう。

こんな酷い話はない。

集団訴訟になったら是非参加しようと思います。

三振して、予備試験も5回くらい受けて、新司法試験になって5回チャレンジしてやっと合格したにーやんですので、そんな失権の仕方を万が一するとなれば納得いかない気持ちは誰よりも理解できると思います。
明日から司法試験を行うみたいだけれども、色々大丈夫なのか心配になる。

しかし、やる以上は、基本的に同じ条件でやるわけなので、その中で頑張るしかないので、あれこれ考えずに受験生には頑張ってもらいたい。
そして、このブログ見てる人には是非受かってほしい。
こんなブログ見てる人はいっぱいいっぱいな人に決まってるのである(爆)
そんなブログ閲覧者に対するメッセージ
主に受験回数5回目の人に向けて

司法試験なんて今思えば目指すべきじゃなかった、と思う人もいるかもしれない。
だけれど、この道に足を突っ込んだのだから、合格するしかない。
そして、司法試験は頑張れば誰でも絶対に受かる!

正確に言えば、正しい試験対策を誰よりも頑張れば、いつか絶対に受かる試験、それが司法試験なのである。
仮に5回目不合格であったとしても、二度と司法試験にチャレンジできなくなったわけではない。
もう1度司法試験にチャレンジしようと思えばできる制度になっている。
その選択肢がもう1度ロースクールに行くのか、予備試験頑張って合格するのかは別として制度上二度と試験に受けられなくなるわけではない。
だから、不合格になったときのことを考える必要はない。

今は、ただこれまで頑張って勉強した知識、経験を司法試験にぶつければいい。
要するに、今すべきこと、今考えるべきことだけに集中することが大事だろいうこと。
後のことは後のこと。そんなことは今考えないでいい。
司法試験に受かること、受かるために必要なことだけやる。少なくとも試験が終わるまで。

5回目の人はかなり色々考えてしまう。だから、こういう当たり前のことを当たり前にやることがなかなかできなかったりする。
しかし、それで不合格になってしまうというのは本末転倒。
自分を信じることが大事。
1回目の受験生よりも5回目の受験生のほうが知識はあるはずなのだから、自信を持ちましょう。
勝負は論文。論文試験で他の人より差をつけられればいい。そういう発想で頑張って。
注意すべきは、他の人より差をつける、ということは他の人と違うことを書くということではないということ。
他の人より差をつける、というのは、他の人が気づく論点、書くことを内容的に他の人より厚く、かつ、素早く書いて、時間を有効に使うということ。
これができるだけで論文の点数は各科目上位20%~30%くらいには行くはず。これでもう合格できるはず。
もちろん、的確に問題の趣旨を捉えて回答するということはなかなか難しい。
予備校も色々回答に悩むくらいの問題が出題されることもある。
しかし、これは問題が悪いのであって、こういう問題にであった場合にこそ、他の大多数の人が書くことをイメージしましょう。その大多数の中で書き負けなければ点数的には痛手にはならないはず。

悪問にひっかかる、ということは時間の無駄。
過去に「法定債権」という言葉が民法の試験に出てきたけれど、そもそも法定債権という言葉を知らないとダメな出題方法で、実務家でも知らない先生は多かった悪問といえる(この問題は問題自体が悪問ではなく、出題方法が悪問)。
しかし、その漢字の意味から想定することはできるので、そうやって対応した受験生も多かった。
わからない問題が出ても焦らず、自分の持っている法知識を最大限活かして、他の受験生に書き負けないことが大事。
こんなふうに、他の受験生よりも少しでも上位になれるよう守り切ることが大事。つまり、「守り切る答案」を作る作業に集中することが合格するために大事なこと。
合格することは、「守り切る答案」を揃えることにある、とにーやんは考えている。
これは、合格ということに執着した考え方であって、上位合格者の思考ではない。
しかし、5回目の受験者にとって最も優先させなければならないことは合格することだと思うので、あえて強調しました。

わからない問題が出たからといってそこに時間をかけすぎないとか、点数配分の多いところは論点をできるだけ網羅して書き負けないように頑張るとか。
これと逆のことをして、今年の司法試験に失敗するということがないように、頑張ってほしい。

悔いの残らない試験にして欲しいと思い、久しぶりにブログを更新しました。

15年ほど大変な受験生活をしてきたけれど、今は弁護士としてそれはそれで大変な毎日だけれど、充実しています。
試験勉強は合格する手段です。
明日から、目的を達成する本番になります。
他の受験生に負けないよう頑張って書き切りましょう!
地獄の試験だけれど、最後まで乗り切ってください!
にーやんは頑張っている受験生を全力で応援してます!
良い報告をお待ちしております!