にーやんのブログ

三振したにーやんが再ローを経て司法試験に合格した弁護士の物語である

司法試験の合格の喜びと不合格のつらさ

まいどまいど

にーやんです

改めて、やっと司法試験に合格できました。

10年以上勉強して、まだ全然合格の実感がないけれど……
心臓バクバクで何回も確認して、番号発見したときはずっと手の震えが止まりませんでした(汗)

合格の日は、ずっとお世話になった先生や友だちに連絡したり、連絡がきたりしてました。
本当に感謝しかなくて、こんなに小生のような人間のことをみてくれて、お祝いのお言葉をくださって、しあわせすぎました。

一気に色んな人と色々話ができた。
お祝い頂いた人の顔ぶれをみると、自分の人生と同じで本当に色んな人とつながっているんだなと改めて思った。
特に、ミュージシャンの種浦マサオ兄さんのメッセージは笑いあり、涙ありでした。
さすが人生の先生。

三振の際に再ローを決意したきっかけになった先生からも、すごくあたたかいメッセージを頂けました。
めちゃくちゃ嬉しかった。
尊敬するイケメンの有名な偉い先生からもすぐに連絡が返ってきて、めちゃくちゃ喜んでくれたことが嬉しかったです。
本当に思いやりのある先生で、ロースクール(2回目)ではめちゃくちゃお世話になりました。
これからどう恩返しするか、考えなければならないぞ(汗)

それ以外にも、母校のロースクール(2回目)の先生は飲めない先生も含めて飲み会すると絶対に来てくれるので、ほんと大好きです。
ジュリストや法学教室に出てくるようなやり手の先生ばかりなのに、「こっちにくるときは是非飲みに!」って言ってもらえた。ありがたいです。
ある先生が、「自分もそうやってお世話になったから同じことをしているだけなので、気にするな」と言ってくれたのを思い出した。
お世話できるくらい立派な法曹にならなければ。

それから、あの秒速の加藤先生からもメッセージを頂けて、テンション上がりました。
加藤先生は懐が深すぎ!やさしすぎ!こんな小生にあたたかいお言葉をくれるなんて!!!!
飲みに行けたら絶対楽しいやろうなぁ。

Facebookでは西口先生からもお祝いのお言葉をもらえて、これまたテンション上がりました。
西口先生ってほんとに熱い男やなぁと惚れ直しました。
それ以外にも、こんな落ちこぼれなのに、予備校の偉い先生たちからもお祝いのお言葉を頂けました。
本当にありがたいです。たくさんの人が自分のことのように喜んでくれて、それがまた嬉しかったです。

本当に色んな人に支えられて、やっと合格できました。
感謝しかありません。
この記事を書いてる最中にも連絡がきて、本当にしあわせな時間を実感しているところです。

受験期間は本当に長い闘いでした。
本試験が計5回
予備試験が24~27年の4回
9回目(本試験5回目)に合格したので、8回も落ちた経験をしています。
論文試験でもらえる分厚く重い六法が増える一方です(泣)

こんな不要な経験をたくさんしている分、落ちたときの苦しさは十分知っています。
胃が締めつけられるような苦しさを。

だから、この合格しあわせタイムを実感すると同時に、司法試験に落ちた仲間のことを考えると、つらいところもあります。

種浦マサオというミュージシャンに教わったこと。
「夢は諦めなければいつか必ず実現できる」
そういう生き方をするようになって、自分は全然頭が良くないのに、司法試験合格して法曹になることを目指しました。
三振したときはさすがに司法試験を諦めようと思ったけれども、お世話になった弁護士の先生にありがたい助言をもらえて、まだ頑張ろうと決意。
去年も不合格の際には多くの先生や友人に助けてもらった。

落ちた仲間も諦めないで頑張れば必ず合格できると確信しています。

8回も不合格の経験を持つ自分が合格できたのだから。
苦しいときはにーやんのことを思い出してみてください。こんな奴もいるんだと。

もちろん人によっては10年、20年かかる人もいるかもしれない。
自分も経験したことだけれど、特に1日8時間とか働きながら勉強して合格するとなると一気に難易度が上がる。
難易度って言っても、それは人生の難易度。したいことを我慢したりといったことを合格するまで強いられる。この人生難易度は高い。普通の受験生でも同じように我慢しているけれど、同じような内容では時間的には負けてしまうので、同じ能力だと負けてしまう。能力が低ければ、もっと頑張らないとダメなのに頑張る時間の捻出も難しい。
スペック低くて、しくじりまくった小生の人生もなかなかの難易度でした。人生難易度ハードモードです。きっとこれからもそうなので、まだまだ努力し続けるしかありません(泣)。ありがとうございます。

そんなハードモードの人生でも、スペックの高い人は簡単に合格しちゃったりもする。
しかし、小生のような低スペックでも諦めずに継続していけば必ずいつか合格できる!
スペック高い人が1回で覚えたり、理解できる場合でも、小生は5回かかったりしますが、それなら5倍頑張ればいいだけ。とはいえ、言うのは簡単ですが、実践するのはきついです。が、やれないわけではありません。ここが覚悟の問われるところなんだろうと思います。
だから、やりたいことなら、諦めずに継続することが大切だなと。
働きながらだと勉強時間の捻出がそもそも難しいので、内容を圧縮して濃密な対策をすることも必要になりますが、とにかく諦めずに試験対策をし続ける。

そして、やれば合格できるということ。

だから、落ち込んでても仕方ない。というか、時間がもったいない。
来年受験するということが確定しているならば、今落ち込んでても仕方がないじゃないか。やるしかない。
司法試験や予備試験に落ちたときに自分がいつも思っていたことです。
とはいえ、そこは人間。理解していても、胃が締めつけられる苦しみがなくなるわけではなく、やはりつらいことはつらい。
いっぱい落ち込んで、同時にいっぱい頑張るしかない。

連絡をくれた友人にこういうことを言ったら「メンタル強すぎ」とか言われたりしたけれど、開き直ってるだけなのです。自分はやりたくてやっているし、その結果は甘んじて受けなければならない。もちろん、頑張った分だけ不合格のときつらいけど、そう思えば耐えられました。

来年受験する決意をしたなら、まだ受験できるんだと思って、次で合格するために今必要なことをするべき。それしかない!

今回失権した方も、司法試験を諦めなくてはならないわけではない。予備試験もあるし、小生のように再びロースクールに行く道もあります。
蛇足ですが、再ローを認めてないロースクールもありますが、自分の知る限りでは再ローの人はみんな受かっているので、再ロー認めたほうが合格率上がるような気がします。
閑話休題

もちろん、弁護士だけが法律家というわけではないのだから、司法試験にこだわる必要はない。
自分の知っている失権した人には、司法書士、裁判所事務官など公務員を目指す人もいるし、予備試験を目指す人、再ローの人、一般企業に就職する人それぞれ。
そういう選択肢がある中で、自分自身のひとつしかない生き方においてどれを選択しても、間違いではない。
要は、司法試験に合格して法曹になりたいか、それ以外でもいいと思えるか。

ただ、小生に置換えて考えた場合、やはり司法試験ダメだったからそれ以外なら司法書士、といった安易な選択はマズいかなと。
もちろんそれで成功する人もきっといる。
しかし、司法書士と司法試験とは試験の性質が明らかに違ってて、司法書士は司法試験レベルを遥かに超える暗記重視であるのに対して、司法試験は思考重視(特に配点の高い論文)のため、暗記が超苦手な自分にとって司法書士は難しい試験だったので、きっとそういう人もいるはず。

人それぞれに、試験内容によって受かりにくい試験というものがきっとあって、そういう部分もちゃんと踏まえて結論をだすべきかと。まぁ当たり前のことですが。
自分の場合、きっと司法書士目指してたら、司法試験の合格よりももっと時間がかかると思います(いや、存命中に受からないか?)。

失権して再ローを選択する場合は、どのロースクールを選ぶかが問題。
過去問分析した上、司法試験を5回受験した経験があれば、早慶レベルは合格できると思います。
別に早慶以上に行かなければならないというわけではありません。金銭面で考えれば、もっと安上がりなロースクールもあるので。
実際に合格率が平均未満のロースクールを全免で再ローした同期がいて、その人もちゃんと最後は合格しました。選択肢という点から考えれば、そういうのもありかなと。
中央は結構全免が多いと聞いたので、再ローなら中央の全免を取れるレベルを最低限の目標にしたほうがいいかもしれません。

合格率を重視して、多少お金がかかってもより合格率の良いロースクールに行くという選択肢もありだと思います。
自分はそう考えて、より合格率の良いロースクールを選択しました。
実際に1回目のロースクールよりも教育面で充実度が高くて良かったです。

いずれにしても、再ローでも色々重視すべき点で選択肢も変ってくるんだろうと思います。
これも、何が正解というわけではなく、自分自身の生き方の問題かと思うところです。

再ロー修了後の本試験に3~4回落ちてる人もいました。
原因は人によって色々。勉強の方向性がそもそも間違っているというパターンもあると思うし、正しい方向性だったとしても勉強不足だったりやり方がまずかったり、その両方だったり。
両方ってのが大判かなと。

自分が語れることは失敗談なので、いつか失敗談を語ろうかな。
合格したい人は小生を反面教師としてください。

不合格で落ち込んでいる人は、にーやんを思い出してください。
にーやんは8回もそんなことやってます。まだやれるはずです。ファイトだー!!!!

近いうちに反面教師の記事でも書こかな。