にーやんのブログ

三振したにーやんが再ローを経て司法試験に合格した弁護士の物語である

修習とロースクールにおける実務科目。の巻

ご無沙汰のにーやんです

今は弁護修習中で,ほんと時間の流れがはやいです。
弁護修習では,とても幅広く勉強させて頂いています。

毎日,勉強になる充実した修習を過ごしています。
正直,ずっと弁護修習やりたいレベルです。

もっとも,うちの班の人の話を聞いていて思ったのは,弁護修習って当たり外れがすごく激しいということ。

まぁ,人付き合いが苦手みたいな理由もあるので,何が当たりかというのは人それぞれかもしれませんが。
自分は,2カ月という期間でありながら,ほんとに幅広く色々と見学や起案をさせて頂けて,とても勉強になっています。
これは指導教官が理解のある方で,しかも事務所内の弁護士が比較的多く,指導教官じゃない若手の先生なんかも色々と面倒をみていただいたり,たまたま知り合った若手の先生にもお世話になったりと,実質4人くらいが指導教官のような贅沢な環境のおかげです。

そんな充実した弁護修習ですが,人によっては,セクハラ,パワハラに近いことをする教官なんかもいるとかいないとか。
まぁ,セクハラやパワハラって,受け手の気持ち次第という部分もあって,相性なんかもあるかもしれません(修習生の会話なので話を盛っているという可能性も……)。
そういう話を聞くと,自分の指導教官は人格者で尊敬できる素晴らしい方で,本当にラッキーだったなと思います。

そして今,修習生として思うことは,これに尽きます。

ロースクールよりも修習のほうが楽しく充実した実務の勉強ができる!

ということで,修習期間を元に戻して2年にして欲しいなぁと。まぁ弁護修習だからこんなことを思うのかもしれませんが……
別にロースクール制度はあってもいいけれど,別に修習期間を1年に短縮しないほうがよかった。
昔は修習期間は2年でロースクール制度が始まって1年分をロースクールでやれってなったわけだけれど,司法修習で1年分をロースクールで教えられているとは到底思えない。
少なくとも予備試験合格者なんかは旧司法試験合格者のように修習期間を1年半とかに延長してもいいんじゃないかなぁ。研修所的には面倒な仕組みになるけれど(汗)

というのも,実際,ロースクールにもよるけれども,やはりロースクールは実務っていうより,予備校(劣化番)みたいな感じで,実務修習1年分をロースクールが補っているとは思えないから。
もちろん,その代わりロースクールでは偉い先生によるハイレベルな判例分析なんかは実務においてもとても参考になります。これも,ロースクールによるかもしれませんが(汗)
ただ,そういう基礎的な部分と実務科目の比重を考えると,やっぱりロースクールでは前者に重きを置くので,もう少し実務の勉強もロースクールでやったほうがいいなと。
2回目のロースクールでは実務科目もかなりハイレベルでしたが,単位数的にもう少しあってよかったなと。
要するに,ロースクールにおける実務教育は足りていないって思うのです。
内容はロースクールによって様々で,充実しているところも結構あるとは思うのですが。ただ,もう少し増やしたほうがいい。
まぁ,そもそもロースクールも詰め込み過ぎなところがあるので,ロースクールの期間自体の問題かも。

修習中は,ロースクールの実務科目で「あ,これはあの先生が言ってたな」というのが結構あります。
ロースクールにおける実務科目は司法試験(本試験)には直結しない部分もありますが,修習にはもろ参考になります。
まぁ現行の司法試験自体のことを考えると,ロースクールの実務科目なんか邪魔でしかないのかもしれませんが。

ロースクール希望する人も毎年減ってるので,2回もロースクールに行った小生としてはなんか残念な気持ちです。
が,ロースクールに行っている方は,実務科目も頑張って欲しいなと思います。合格後にその知識はとても活きていきますので。

ただ,それよりもコミュニケーション能力のほうが弁護士にとって重要だな,と最近改めて思うところです。
次回はそういうこと書きます。