にーやんのブログ

三振したにーやんが再ローを経て司法試験に合格した弁護士の物語である

井田良先生の最終講義を観に行ってきたが最高のエンタテインメントだった。の巻

昨日は、司法研修所の教官を務めていた民事系マスターの先生とお食事に行ってました。
あいかわらず、ありがたいお話でした。

今日は、山口厚先生があの井田先生のダメ出しをするということで、この神々の争いを観に、慶應義塾大学に行ってきました。
こんなバトルをただで、しかも誰でも観れるとは。さすがは私学トップクラスの慶應ですわ。

井田先生のTwitterは有名で、おもしろい人だなということは知っていたのだけれど、講義自体もユーモアを交えながら、わかりやすく、しかも高度なお話。
超一流はやっぱり超一流でした。
さすが、法学教室の入門講義の連載(井田良「入門刑法学 各論」)において、ロクシン、プロフェッサー井田、モーニング娘。を同時に共演させた人物は伊達じゃなかった。

高橋則夫先生が、結果無価値論者の山口先生たちのことを、「山口組」とか言ってて、それに山口先生が

「わたくしは、組長とかそういうのはやっておりません」

と返して、笑いを誘っていた。

井田先生の刑法学に対する熱い想いが、ひしひしと伝わってくる最高レベルの最終講義だったと思います。
しかも、この最終講義のおもしろいところは、ただ井田先生が最高峰の講義をするだけではなく、その後に山口先生たちがそのダメ出しコメントをするという前代未聞の最終講義で、このやり取りは本当に最高でした。
真理を追究する井田先生とそれに対する山口先生たちのコメント。目的的行為論の代表格の井田先生とそれに対する高橋先生のコメント。
刑法の本質論についてやり合った団藤先生と平野先生ってこういう感じだったのかなぁ、なんてことを神々の争いを観ながら妄想しておりました。

刑法学っていうのは、ある種の思想学問でもあるなぁというのを感じました。これは、学問としての刑法がいかに説得力ある考えを提示できるか?という命題に、裏付け根拠としての思想、真理っていうのが必要だってこのなのかなぁと思う次第です。

とはいえ、司法試験受験生の小生がこのような神々の争いに参戦してはならず、そんなことより試験勉強をしなければ。
にもかかわらず、昨日は、別の先生が伊藤滋夫先生と話す機会が今度あるということで、以前ここで主張した経営判断原則と要件事実との関係について熱く語ってしまった。
完全に俺説で、少しは自重すべきと反省している今日この頃でございます。

試験勉強をしよう!