にーやんのブログ

三振したにーやんが再ローを経て司法試験に合格した弁護士の物語である

司法試験で三振した人の覚書。の巻

今日はあんまり司法試験の勉強とは関係ない話。

三振した自分がまた法曹を目指そうと思ったことのお話。

司法試験に受からないということ

司法試験に受からなかった。そのことをまた振り返っている。

正直、三度目の司法試験は絶対に受かっているという確信があった。
特に、論文刑事系は前回の二度目と違って上位に行けた!という手応えもあって、実際に刑法・刑訴を教えてた友だちなんかは良い点取ってたりした。
でも、自分はその刑事系でひどい点数だったため、不合格にorz

良くも悪くも司法試験制度が3度のチャンスしかないというものだったから、初めから3回ダメだったら諦めようと思ってた。
なぜなら、3回落ちた人間はきっと法曹に向いてないと思ったから。
それと、3回ダメだった人は10回チャレンジしても落ちる可能性のほうが大きいんじゃないかとも思うから。

世の中には頭のいい人・悪い人がいる。

にーやんは自他共に認めるくらい後者で、中学時代の友人なんかは今弁護士目指してるって話をするとびっくりする。
そんな頭の悪いという自覚もある自分がどうして法曹を目指しているのか?

色々思うところがある。

三振した日はこの世の地獄だった。
超優秀な成績で合格して弁護士になった友人とその日は合格祝いの予定だった。
いつもなら、必ず飲みに行ってたのに、その日だけはもうダメだった。
当時31歳だったかな……

打ちひしがれていた俺を友人はすごく励ましてくれた。
当時やってた別のブログやTwitterのフォロワーの方のような、会ったこともない人にもすごく応援して下さって、当時はすごく助けてもらった。

自分の経験からいうと、三振した人に言いたいことは、
「もう諦めて違う人生を歩め」
ということ。
司法試験の合格は法曹になる手段にしかすぎない。
手段が目的になってると、諦めることができなくなる。
でも、よく考えてほしい。それは本当に自分にとって最善な道なのか?ということを。

たしかに、弁護士、検察官、裁判官は、原則として、司法試験に合格しなければなれない職業だ。
憲法の学者から言わせると「主観的制限」というやつ。
ここでの主観的制限とは、自己の能力との関係で職業選択の自由が制約されているという意味。
つまり、三振した人は、能力がないとその職業につけないという事実を受け入れなければならない。

それでも、日本は法曹資格で考えれば、色々あるわけで、例えば司法書士行政書士弁理士、税理士なんかもある。
知財を選択してた人なんかは、弁理士でも十分やりたいことができると思う。
そういう人生における選択肢を棄てて、司法試験に固執することはないんじゃないか?

それが一つ目。

三振した人に言いたいこと。そのもう一つは、
「諦められない道ならまた頑張れよ」
ということ。

矛盾するようなことを言うけれど、そもそも人間って矛盾するいきもの。
人間が機械のようにメリット・デメリットだけで生きていけるなら、それは人間といえないだろう。
良くも悪くも、人間といういきものには感情がある。
色んな感情。好き、嫌い、喜怒哀楽という四字熟語が示すように、泣いたり、笑ったり、そして喜んだり怒ったり、そういう感情を持つのが人間といういきもの。

ゆえに、人は時に過ちを冒す。

人ならば多かれ少なかれ誰にでもある。

だからこそ、司法試験合格を諦めきれないでいる人の気持ちもわかる。
実際、自分も三振したときそうだったから。
本当に弱い。

三振当時、そんな自分を支えてくれた尊敬できる弁護士の先生がいて、その先生も40歳近くで旧司法試験に合格した人で結構長い間司法試験の受験をしていた人だった。

先生「にーやんくん、今年で何歳?」
にーやん「今年でもう31歳になります。いい歳ですorz」
先生「まだ31歳なんか?俺がその歳の頃、ずっとパチンコしてたわ」
にーやん「え!?まじですか??(俺より腐ってた人発見!!!!)」
先生「にーやんくんは、弁護士になりたいんか?」
にーやん「もちろんです。でも、三振したので……」
先生「なりたいなら問題はない。頑張れ!!諦めるな!!君は人の気持ちがわかる人間だ。君みたいな人は弁護士にならなければならない」

このとき、衝撃を受けた。
自分はそんないい人でもない。人の気持ちもそんなにわかったつもりでもない。わかるのは自分の感情だけ。


「諦めて違う道を考えろ」


そう言われると思ってた。
だって、客観的に見て三振した人間が諦めずにチャレンジしても不合格のままのほうが可能性は高そうだし。
なら、諦めて違う道を摸索すべき。
普通ならそう考えるんじゃないか?

そうなのに、その先生はきっぱりこう言う。
「諦めるな。ロースクールに行き直してまた受験すればいい」
ここまではっきり言ってくれた。
こんなことを言って、先生を信じてロースクールにまた行って、そしてまた三振したら、信じた先生の言葉のせいで結局弁護士になれなかったじゃないか!?と恨み言くらい言われそうなリスクがあるのに。
普通、無難に「頑張れ」くらいで、具体的にまたリスクのでかい司法試験を目指せなんて言う弁護士がいるのか?

でも、いた。

その言葉が胸を貫いた。
「あぁ、俺は絶対こういう人のために努力して結果を出して、しあわせになって、そういう自分が全部ここで支えてくれた人のおかげなんだって」

自己責任だから、俺個人としての一般的意見としては、法曹なんてリスクのほうが大きいから、絶対に止めておけというだろう。
そういうリスクを覚悟したうえで、自分は頑張っています。
たった2年、予備に受かれば1年。次の本試験に受かるまでの努力。
人生70年のうち数年頑張ってみるのもありだ。
そんなふうに思って、今は頑張っています。

自分の周りの三振した人は公務員になった人が多い。
それもありでしょ。

結局、自分の人生。
誰も責任をとってくれない。

40年後、「あのとき5年頑張って司法試験の勉強してれば今は弁護士だった」
なんて愚痴は吐きたくない。

だから、今自分のしたいことをして、悔いの残らない人生を貫こう。
それが自分の出した答え。

これは三振した人にとって何の参考にもならない、愚者の論理かもしれないけれど、こういう愚者もいるのだということを知ってもらえたらと思います。

一度きりの人生。最善を尽くせ!!!!!!

 


UVERworld 『Fight For Liberty version 1』 - YouTube

 

Fight For Liberty
歌:UVERworld 作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

Just WAR

Fight for...liberty

you get down
我武者羅に追う姿が無様で
but kick out さめざめと「サムイ」と吐いたが
痺れたよ 本当は全てがうらやましかった

何度も this time bet 戦いを挑む理由は
this time bet 追い求め切り開き満ち足りても
誰の目にも見えない 生きるという全てのanswer

永い間 雨に打たれ過ぎた
純朴な夢とその理想が 僕を裏切るカルマ
叶えたいことと叶わなそうなことが重なって見えるけど
人生が二度あるなら こんな険しい道は選ばないだろう
でもこの一回 たった一回しかチャンスが無いのなら
何もかも諦めて生きていくつもりは無い
後ろに明日は無い 力を宿せWAR

you get down
夜と同時に朝が来て
escapeを探そうとも 負けを認め逃げ行く者に
優しく手を差しのべる世界は無い

まだ何も this time 始まっても無いのに
理性で fade out bet 戦おうともしない奴らのすべてが
許せなくなっていたのは

永い間 雨に打たれ過ぎた
一途な希望と無言の未来が 僕を裏切るカルマ
生きることを忘れて過ごしていた日々の中
鏡の前に立って いつも自分を恨んでいた
でも君を想えば 越えられないものなんて無い
何一つ諦めて生きていくつもりは無い
立ち尽くした日々に 力を宿せWAR

戦う スペックを超えるペースで
誰に媚びる必要の無い世界へ
生きると死ぬのその真ん中辺りで
生きるを忘れ過ごす者ばかり
願う again その度
不確定な未来に掲げる絶対的
生きると言う全てのanswer

永い間 雨に打たれ過ぎたせいかもな
多少の傷は気にもならなくなった
他人の痛みにまで鈍感になって行かぬように
人生が二度あるなら こんな険しい道は選ばないだろう
でもこの一回 たった一回しかチャンスが無いのなら
何かをもう傷つけ傷つけられたとしても
後ろに明日は無い 力を宿せWAR

何も無かった日々に 力を宿せWAR
今しか出来ない事も確かにあった

戦う時はいつだって一人だぞ
でも一人じゃない事もわかるだろ?
Every life 力を宿せWAR

Fight for...liberty